ビーシュリンプなどのエビは、熱帯魚に比べて非常に弱く飼育が難しいといわれています。
調子が悪いかどうかを早期に見極めることが大切ですが、どうすればよいでしょうか?
エビの状態を見極めるポイントを解説します。
ツマツマしているか
まずこれが一番ですね。
ツマツマの速度が”早ければ早いほど”調子がいいです。
たまに、止まっていることがありますが、
他のエビがツマツマしている
数分でまたツマツマし始める
という状態であれば特に問題はないと思います。
逆に、
ツマツマしていないエビが多い
状態の場合は対処が必要です。
背ワタがちゃんと見えるか?
シャドーシュリンプなど色の濃いエビは見えませんが、そのほかのエビは腸管(背ワタ)が見えると思います。
エサの種類にもよりますが、大体黒いとおもいます。これが頭から先まで詰まっていれば、食欲がいい=調子がいい状態といえます。
歩いているか
ある程度動き回りながらツマツマしているのが良い状態です。
数匹なら問題ない場合もありますが、ほとんどのエビがじっとして動かず、ツマツマもしていない場合はまずい状態です。
水槽の上部でじっとしている
これは赤信号です。
早急に対処が必要です。
ちゃんと立っているか
調子の悪いエビは、べたっとおなかを付けていることがあります。
調子のいいエビは、ちゃんと立っています。
泳ぎ回っていないか
水槽を泳ぎ回っている状態はかなりやばいことが多いです。
水質が変わった時にこのような状態になることが多く、水替えや買ってきて水槽に入れた直後などになる場合もあります。
そういう場合でない時に、泳ぎ回っているのは水質の悪化か酸欠が考えられますので、早急に対処が必要です。
なお、俗にいう”放卵の舞”の場合もあります。こちらは問題がないのですが、見極めは難しいです。
とりあえず、水質チェックとエアレーションをするのがいいでしょう。
で、調子が悪い場合どうしたらいいの?
出来ることは限られています。
が、もっとも簡単に対処できるのは”エアレーション”です。
エアレーションによって回復する場合が結構多いです。
ただし、小さい容器でエアレーションを行うと水流が発生してさらにエビの体力を奪ってしまう可能性がありますので注意が必要です。
次に、水質をチェックしましょう。亜硝酸などが検出されるようなら、水替えが必要です。
しかし、大量に替えると水質の変化でやはりエビの体力を奪ってしまいます。
ですので、水質がよくなるまで、少量を毎日変えることをお勧めします。
ただし、水替えや掃除によって、低床のゴミを舞い上げてしまい、さらに水質が悪化してしまう場合があります。
日頃のメンテナンスをしていればそういう状態にはならないはずですが、やむを得ない場合は別の水槽に移すことも考えたほうが良いでしょう。
(ただし、水合わせ、温度合わせは十分時間をかけて行いましょう。可能であればエアレーションを併用します)